「ラッキョウ」の詩

らっきょうはうまいね
一粒ずつ箸につまんでカリッと咬むと
甘ずっぱい独特の味と香り

猿にラッキョウの実をやったら
一枚一枚皮をはいで
とうとう何にも無くなってしまったとさ

しかしわれわれ人間だって
真理をあばき出そうとして
真理の皮をはいでは捨てはいでは捨て
いつか真理を見失っているのかもしれないよ

もう一度ラッキョウの甘ずっぱい味を
ゆっくり噛みしめて味わってみようや

細川宏「ラッキョウ」より


今日、本をちょっと読んでいて見つけた詩。

小さい頃やっぱりラッキョウ好きすぎて、
お猿さんみたいに一枚一枚剥ぎながら食べ続けてたら、
いつの間にやらラッキョウ嫌いになってしまった。

勉強が苦手な理由に何処かつながっているのだろうか。