かなわない

ちゃんと日光に当てて殺菌しなくちゃいけないんだと、はためくパンツの洗濯物。笑
まるでそれは鯉のぼりのごとくきれいに物干し竿を潜って干されている。
絶対、上の家から見えているのよ、やめてよ、といってもお構いなし。
おばあちゃんはね、私が子供の頃は、洗濯物を川まで運んで洗濯板で洗って、
それから物干しで五人の兄弟の下着を太陽の光をしっかり浴びるようにって干していたのよって。
ああ恥ずかしいったらありゃしない。けれど、これ以上怒れない。
小さく丸くなった背を一生懸命伸ばして頑張っているのだもの。
あぁもう構わない、我が家の8050鯉のぼり。