シクシク

およそ4日前にこれまで経験したことない腹痛に見舞われた。
インターネットで症状を検索してみたものの、結局、それは憶測。
不安が募るばかりだからと、家族でお世話になっているお医者さんのところに行ってきた。

看護師さんが、的確な判断と処置を、不安のないように優しい会話を織り交ぜながら進めてくださる。
問診、触診、血液、検尿、レントゲン。。
約10分、検査結果を待って、先生がその詳細を検査数値と共に説明して下さる。
データ数値からどこも炎症など起こしている形跡なし、レントゲンに怪しい影もなし。
診断結果、どうやら胃腸が停滞気味とのこと。。
リモートワークの一種停滞気味の調和した日々による体調への皺寄せ。
けれども、とにかく深刻な病気に至っていないことがわかって、一安心。
今もまだシクシク痛みがあるけれど、不安に駆られることからは解放された。
約一週間、服薬しながら様子見することとなった。

それにしても、こういう体調不良に見舞われて、改めて健康の有難さに気づかされる。
身体的経験でやっと少しわかることができるのだ。
逆にいうと、具合の悪い人が苦しんでいたとしても、これまでほとんど相手の辛さをわかるはずもなく、
またその心境を思い測ることも大方は頭でっかちな想像に頼っている。

そして生きとし生けるものは、日々確実に朽ちている、つまり、死へと向かっているものだということをなぜか自覚した。
わたしも、幸いなるかな、漏れなくその一員。
そこから、これからの日々に思いを巡らし、夢と現実のはざまのなか、心に響くことばを信じて、明るい世界を想像する。
どんな時も、光と影は共に生息しているから。